化石工房に行こう

2007.12.10
未―コラム記者ノート

 山南住民センター(丹波市山南町谷川)に、「丹波竜化石工房」が開設された。1次発掘で持ち出された泥岩約1トンから、化石を取り出す作業が進められている。この泥岩は、「尾椎や血道弓など尾の一部の化石が、密集状態で見つかった」と大々的に報じられた、その部分だ。 透明な間仕切り越しに、研究員が化石を取り出していく作業が間近で見学できる。作業が進むにつれて、赤茶色の岩のあちこちに、灰色の化石が浮かび上がってきた。V字型の骨がある。人間の拳より大きい尾椎が連なっているのが見える。報道資料として提供された写真より、断然迫力がある。「恐竜って、すごい」。素直にそう感じた。 正月号の企画で、発見者の足立洌さん、村上茂さん、県立人と自然の博物館研究員の三枝春生さんに、てい談をしていただいた。その際、三枝さんは、「東京に住んでいる恐竜ファンからしたら、こんな贅沢な場所はない」と言われた。そんなうらやましい場所がすぐ近くにある。作業が進むと、岩は割られてバラバラになってしまうという。見学には今が最高の時期だ。水―日曜日の午前10時から午後3時まで。(古西広祐)

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