子育て支援

2008.03.24
未―コラム記者ノート

 篠山市が新年度、「子育てふれあいセンター」の開館日を縮小することについて、対象となるセンター利用者らが「減らさないでほしい」と要望した。市長と担当課が利用者らと協議し、「現在の週4日を週2日に減らす」としていた当初の案が、「週3日にする」と変更になった。 縮小の理由は、事業に対する県の補助金が削減され、市は新たに予算をつけられなかったため、専任スタッフが9人から8人に減るからだ。 中心になって要望をまとめたのは、Iターンのお父さんだった。自身は3月末で育児休業を終え、子どもを保育園に預けて復職すれば、センターは利用しなくなる。それでも声をあげたのは、「これからの人のため」だった。 知り合いのいない土地で、センターの存在がどれほどありがたかったかとしみじみ話していたのが印象的だった。他のお母さんたちも、子どもと一緒に遊びに行くことができ、話を聞いてくれる人がいる。それだけでずいぶん助かるのだと言っていた。 利用者も相談件数も増えているなかでの人員削減と開館日の縮小。子育て世代のニーズがあるのに、応えられていないのが現状だ。(徳舛 純)

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