丹波市内の開業医、歯科医師、薬剤師と市民の有志で作る「丹波医療再生ネットワーク」。毎週火曜の午後8時半ごろから、代表の里博文さんのクリニックで、再生策を話し合っている。午前零時を過ぎることもままある。 再生ネットに参加している医師を始めとする医療者に対し、格別の思いを抱いている。医師は医療のプロだが、医療再生のプロではなく、日々の診察だけをやっていても、何ら責められることはない。時間をかけて検討したからといっていい結果が出るとも限らない。メリットよりリスクの方が大きい。それでも、「地域のために」と、あえてリスクをとって集まる人達がいることに感動を覚えている。 1年かけて勉強をした1つの結果が、医療崩壊の背景や、丹波地域の医療の実状などを地域に伝えていくことだ。知ってもらう所からしか始まらない、が結論だ。各種団体や自治会から続々と講演依頼が入っている。「何でこんなことになったんや」「何とかならんのかいな」と思っている人は、ぜひ再生ネットの話を聞いてほしい。申し込みは、里皮フ科クリニック(0795・80・1201)。(足立智和)