「私たちは普通のお母さんなのに、段々そう見てもらえなくなってるような気がする」と、県立柏原病院の小児科を守る会のメンバーが、戸惑っている。「ええことやっとってやねー」と声をかけられたので「一緒にやらへん?」と誘ったところ「いや、ええわ…」と逃げられたとか、友達に「手の届かない所へ行ってしまう」と言われたとか。「特別視されること」が目下の悩みの種になっているそうだ。 私は、守る会の運動を「なんちゃって市民運動」と呼んでいる。普段の活動は「雑談が中心」と言い切っていいと思う。集まって子どもを遊ばせわいわいおしゃべりしながらステッカーを作ったり、フリーマーケット用に持ち寄った子ども服を販売前に融通しあう様子は、どう見ても子育てサークルだ。運動団体のイメージではない。決して、選ばれし者だけが集う特殊な集団ではない。 「何でこんなに注目されるのか、分からない」と言うメンバーの言葉に嘘はない。「守る会の快進撃ぶり」だけでなく、「なんちゃって」ぶりを伝え、守る会と市民の距離を縮めたい。随時メンバー募集中だそうです。(足立智和)