中貝市長のあいさつ

2008.06.23
未―コラム記者ノート

 「県立柏原病院の小児科を守る会」が参加した、豊岡市で14日に開かれた救急医療シンポジウム。こんなあいさつを中貝宗治豊岡市長がした。 ―地域と医療には、さまざまな場面がある。いざという時に守ってくれる「地域を守る医療」。これまで私たちは一心不乱にこれを願ってきた。私も大学に、医師を送ってほしいとお願いし続けてきた。 「地域で医療を守る」ということもある。もともと人口規模が小さい但馬で、全ての診療科がそろうフルセットの病院を幾つもそろえるのは難しい。病院と病院、病院と開業医の連携など、地域総がかりで守っていかなければならない。 最後に「地域が医療を守る」。私たちはこれまで過大な要望、要求をしてきた。そして、病院の医療スタッフはへとへとになってしまった。スタッフは仲間。地域が医療を支えることをしないと地域の医療は守れない。コンビニ受診をどう控えるか、私たち自身の覚悟と行動が問われている― 市長が口にするには、勇気がいる発言だ。記事にする旨を伝えると、「丹波に学んだことだよ」と笑顔で言われた。 (足立智和)

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