篠山再生に向けて

2008.06.26
未―コラム記者ノート

 20日に発表された「篠山再生計画案」は、合併後に建てたばかりの施設の休館などが含まれており、ショッキングだった。「閉める」「止める」「減らす」ばかりで、夢のある話は1つもないので、内容は非常に暗い。 特に、東部地域にとっては、支所の統廃合、チルドレンズミュージアムと診療所の休止と、3年以内に市の施設が次々姿を消す案となった。 「財政再建」を最優先に掲げて昨年2月に就任した酒井市長。5月に財政破たん予告を出したものの、今年度の当初予算では大規模な改革案を示すことができなかった。やはり抵抗があればできないのか、と懸念されたが、今回はリーダーシップを発揮されたようだ。今後の手腕にも期待したい。 市長は「市民には前向きな提案をお願いしたい」と言っているが、今回の案について、納得がいかない点や代替案など、どんどん意見を出したらいいのではないか。ぶつかったところから、知恵が生まれてくるかもしれない。市はホームページに計画案の全文を掲載し、7月22日まで市民からの意見(パブリックコメント)を募集している。(徳舛 純)

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