55人のピラミッド

2008.09.29
未―コラム記者ノート

 「東京大学で始まる」「万国旗」「聖者の行進」―。テレビのクイズ番組で、これらのヒントから何かを当てる問題があり、答えは秋の風物詩「運動会」だった。 晴天のもとで行われた篠山小学校の運動会でも、やはり万国旗ははためいていた。聖者の行進は聞かなかったが、今も定番の運動会曲なのだろうか。 ビデオを構える保護者らに混じって久しぶりに見た「組体操」は、予想以上に迫力があって惹き付けられた。5、6年生男女65人による演技で、一人の技からだんだん人数を増やして高度になっていく。ラストの「7段ピラミッド」は、篠山小では初挑戦。前日には失敗していたそうで、担当教諭も「心配だった」と言っていたが、本番で見事成功させた子どもたちのいきいきした表情がカメラに写っていた。 このピラミッド、総勢55人がかり。正面の最下段は一番しんどいのかと思いきや、実は2段目最前列の子の手の分しか体重がかからないのだそうだ。後ろ側で見えなかった子どもたちも含め、全員が心を合わせた笑顔に拍手。  (徳舛 純)

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