ご神木もびっくり

2008.11.06
未―コラム記者ノート

 篠山市の東部に位置する波々伯部神社で、アメリカ発祥の木登り技術「ツリーイング」によるご神木のせん定作業が行われた。 せん定作業を行ったのは、ともに篠山市在住の市村祐高さんと山口祐助さん。市村さんは、専業農家を営むが、ツリーイングにはまり、インストラクターに。山口さんは仕事に生かせればと、市村さんの指導のもと、昨年ツリーイングの資格を取った林業家。 せん定する木は、本殿そばに立つ樹齢200年のヒノキと700年のスギのご神木。 2人は、あれよあれよと言う間に、樹上10メートルへ。私も負けじと、ロープに飛びつき、息も絶え絶え、ようやくせん定ポイントへ。恐怖を感じる間もなく、2人の作業風景をカメラにおさめていった。 切り落とした枝の後始末をしていた宮総代さんが「ロープだけでよくそんな高いところまで登れるなぁ」と驚いた様子。700年間生き続けてきたご神木も同じ思いであったに違いない。気の遠くなるような歴史の中で、この高さにまで登ってきた者は、人間ではおそらくこの2人が初めてであろう。 (太治庄三)

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