今年も一年が終わる。京都清水寺で毎年発表される「今年の漢字」は「変」だった。 原油、飼料価格の高騰、振り込め詐欺の横行、世界同時株安などによる地域経済の低迷―。丹波地域も、「変」の荒波にもまれていたと感じる。一方で、総選挙などが開かれる来年の方が「変」を感じることが増えてくるのではないかとの疑念もぬぐえない。 そんな一年の中、自分の取材活動を振り返る時、読者にとって、「丹波新聞があって良かった」と、何人に感じてもらえただろうか。知りたかったこと、知って良かったと思えることをどれだけ書くことができたか。 いたらない取材もあった。取材相手の思いを表現しきれないこともあった。まだまだ胸を張って及第点を与えることはできない。 さらに激動の一年となりそうな2009年。年末には、「幸」という文字を思い浮かべてもらえるような、新聞をつくっていきたいと思う。 11日後には、新年が幕を開ける。清新な気持ちを持って、取材活動に励みたい。 丹波地域のみなさん。今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしく。(森田靖久)