給付金の使い道

2009.04.20
未―コラム記者ノート

 定額給付金の交付が近く始まる。何しろ、大きな額である。集めたら、何かできるんじゃないか、と考えている。兵庫県出身のコラムニスト・勝谷誠彦氏は、拉致問題を風化させないために、ニューヨークタイムズに意見広告を出そうと呼びかけ、目標額を集めた。箕面市は、市民からアイデアを募り、公共施設へのAED(自動体外式除細動器)の設置に、市に寄附された給付金を使うそうだ。 丹波市でも「複線化に使って」とJRに寄付するとか、市島と氷上の間にトンネルを掘るための資金の一部にあててもらうとか、使い道は何だっていいのだけれど、みんなでお金を出し合って市民共通の課題解決に取り組もうという働きかけがあっても良かったように思う。 「給付金を医療に役立てたらいいのに」と言う人がいる。丹波は「住民がいい」と、全国の医療者の間で名を馳せており、「地域の価値」を高めるのに有効だと思う。商工会の商品券もタンバンベルグが発行する商品券も両方買おうと思っているが、誰かが集めるなら、「もともとなかったもの」と考え、給付金分は寄附する。    (足立智和)

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