特段こわがらず

2009.08.31
未―コラム記者ノート

 新型インフルエンザが、丹波市でも確認された。り患した園児は快方に向かっている。「全国何例目の死亡」との報道に恐怖を感じている人も多いかと思うが、新型だからと言って、特段こわがる必要はないだろう。新型と季節型インフルエンザとで「まるで別の病気」であるような違いは見つかっておらず、特別な治療法がある訳でもない。 死亡例は今のところレアケース。あれだけ流行が報じられた神戸でも死者が出なかったように、大多数の人は、季節性と同じように治る。医療者には、後々役に立てるためにレアケースを気にしてほしいけれど、重症化する割合が高いと言われる基礎疾患がある人や妊婦は別としても、一般患者は冷静に対応しよう。ワクチンは10月にならないと出回らない。 待合で撒き散らしたり、医師にうつすと、これまた大変だ。「かかったかも」と思ったら、受診前に、医院に電話を。また、自分がり患した時の事だけを考えないで、どうすれば人にうつさないで済むかを、かかっていない内に考える。これくらい心の余裕があれば、り患してもパニックに陥らずに済む。(足立智和)

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