新型インフルエンザが疑われる患者の急増で、丹波市医師会が、休日診療所に加え、柏原赤十字病院でも日曜の午前9時から午後5時(受付は午後4時半)の診察を始めた。「2診体制」で、患者の待ち時間短縮に大いに役立っている。 例年、11月は1年の内でも比較的患者が少ない時期だが、今年は例年の4―5倍の患者が訪れ、待ち時間が3時間に及ぶ人もいた。当初、年末を目標に「2診」体制を考えていた医師会が、ひと月前倒して実施したことで、11月27日は、診療所が36人、赤十字が30人、12月6日は診療所が46人、赤十字が30人と分散した。 取材で車の中や待合でぐったりしている子どもたちを見ると、「気の毒に」と思った。と同時に、休み返上で診察にあたる医師や、休日薬局の当番薬局のスタッフの大変さにも思いが至り、ありがたいことと思った。 急に決まった赤十字での出務は、義務でなく、「手あげ方式」。自ら名乗りをあげて下さった開業医の先生方だ。平日も例年以上に患者が増え、その診察に追われている医師も少なくない。「ありがとう」をぜひ、身近な開業医の先生にも。 (足立智和)