今年もまた師走がやってきた。「一年なんてあっちゅう間や」と、年中行事のようにぼやいている人も多いのでは。 さて今年は「新」という漢字で表現された。新政権、新型インフル、新大統領―。なるほど、新づくし。ただ「新」と言えば、何かこれまでとは違う良いものが登場するような気がするのは私だけだろうか。今年が良い「新」だったのかは、疑問符が浮かぶ。 翻ってみて、丹波地域の漢字は何だったか。みなさんの意見を募った、「丹波版今年の漢字」があってもいい。来年は編集会議に上げてみます。 私個人としては、「問」。不況、ごみ処理、財政運営、化石の活用など、多くの難問が行政にも市民にも投げかけられた年だったと思う。また自分自身に関して言えば、仕事や生活など、グズグズと愚問ばかり投げかけていたような気がする…。 とにかく、また新しい一年が始まる。毎年のことだが、来年もみなさんが「幸」という字を思い浮かべてもらえるような新聞をつくり続けたい。 丹波のみなさん。今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしく。 (森田靖久)