「地元神社で和婚」増?

2010.05.31
未―コラム記者ノート

 「最近、神社での結婚式が増えているらしいよ」。こんな話を聞き、丹波市内の神社に問い合わせた。 確かに、この数年、じわりと希望者が増えていた。突出していたのは今年の3月で、市内で6件は確認できた。1カ月にしては、これはかなりの数だ。実際、氷上町三原の内尾神社では、3、4年前に1組あったきりだったのが、3月14日には2組も重なった。 この現象には、関係業者たちが一番驚いていた。北近畿で1台しかない「花嫁タクシー」、和装着付け師、記念撮影カメラマンなどは、市内で依頼先が限られているため、必然的に同じ業者になる。業者どうし、3月は毎週のように顔を合わせてびっくりしたというわけだった。 「みんなでチームを組んで宣伝したら、いけるんじゃないか」と冗談で言っていたそうだが、「地元神社で和婚」の提案、案外、本当にいけるんではないかと思う。披露宴会場となる料亭や食事処なども大人数で利用が見込める。「ブーム」にはならなくても、「珍しい」から「定番」の1つになれば地域も少しうるおうのでは。  (古西 純)

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