クリスマスが近づいて来た。クリスマスといえば、サンタのプレゼント。3歳と5歳の我が子に夢と希望を与えるためにも、何かをプレゼントしてやりたいと親心がうずく。 「お父さんがサンタさんに伝えてあげるから、欲しいもの言ってみ」と我が子の需要をそれとなく探る。3歳になる長男は、目を輝かせて「仮面ライダーの変身ベルト」と即答。「よしっ」と早速、買いに出掛けるも、どこの店も品切れ状態。「それならばインターネットで」と検索。そして驚いた―。 なんと値段が定価の2―5倍に高騰しているではないか。どうやら人気を当て込んで、転売を目的とした大人たちが買い占めている模様。ネットの普及で誰でも簡単に転売ができる世の中。純粋な子どもたちの世界にまで広がる大人の汚い金儲け。 「息子よ、すまない」とあきらめかけていたところ、妻の携帯電話に友人からの1本メールが。「ベルト発見。買っておいてあげようか?」。出先で2個だけ入荷されたものを偶然見つけたという。運良く手に入れることができたが、これもまたネットのなせる技。(太治庄三)