「やくじんさんのころは毎年天気が荒れる」―。地元ではお決まりのこの言葉どおり、月曜日は雪。週間天気予報では、17日午後から18日午前中も雨マークだ。
柏原厄除大祭のメーン「青山祭壇の儀」は、柏原八幡神社で18日午前零時から行われる。八百万の「やくがみさん」たちをもてなし、お帰りいただく儀式だそうで、荒天も腑に落ちるような気がする。「厄除けの神様」に招福を願うと同時に、この日だけ集まって来る「やくがみさん」にも「厄を与えないで下さい」とお願いする祭り、それが厄除大祭なのだそうだ。
さて、祭りの楽しみと言えば、お土産。実は、料理店の「鯖寿司」広告が気になっていた。「秋祭りに鯖寿司を作るのは定番だけれど、なぜ真冬に鯖寿司?」
理由を聞いてみると、「冬はサバがおいしい時期だから、やくじんさんの名物に」と、ある料理店が売り出し、数軒に広まったのだそうだ。
たかが鯖寿司とあなどるなかれ。取材した4店舗で大祭の2日間に売れる鯖寿司は合計1000本近く。これはもう、「やくじん名物」の域ではないだろうか。(古西 純)





















