今年は10倍以上!

2011.02.23
未―コラム記者ノート

 花粉症の読者の皆さん、いよいよ辛い季節の到来です―。10年以上のキャリアを誇る敏感な私の鼻がこのほど、花粉を探知した。まだ辛いレベルではないが、「うんっ!?この目のかゆみは」「この鼻の奥の違和感は」と、去年のあの感覚が呼び起こされた。
 家のそばのスギの木に恐る恐る近づいてみると、大量の花粉を充てんした大きな雄花がどっしりとぶら下がり、今にもはちきれんばかりに膨れ上がっている。その姿に殺気すら感じた。
 昨年までの花粉症患者数は全国で約2000万人といわれ、毎年、約423万人が花粉症デビューをしているともいわれている。そして今年は昨年の10倍以上の大量飛散が予想されている。
 さて、今年のこの状況をどうやって乗り越えようか、と考えるだけで憂うつになって来るが、そんな我々に朗報が。今注目を集めているのが「舌下減感作療法」。アレルギー反応と深いかかわりのあるリンパ節に近い舌下に、抗原エキスを浸透させ、体を花粉に慣らしていく治療法で、現在、臨床試験の段階にあり、3年後に実用化予定。あぁ、待ち遠しい…。(太治庄三)
 

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