行動のわけは

2011.04.14
未―コラム記者ノート

 戦後最悪の災害をもたらしている東日本大震災から1カ月が経った。まだ、被害の全容すら分からず、余震も不気味に続いている。
 日本中の人が「今自分は何をすればいいのか」と考えている。募金やボランティアなど積極的に支援活動をする人、節電やイベントの自粛で被災地に思いを寄せる人…。
 日本人が心を揺さぶられる桜の季節になった。「この時期に華やかなイベントはどうも…」という声の一方、「西日本が自粛ばかりしていては経済が回らない。積極的に消費活動をして東北を支援しよう」という意見もよく聞く。丹波市内では1地域が桜まつりの中止を決めたが、他は実施し、募金活動をあわせて行ったりしたようだ。
 要は、その行動が本当はどういう思いからきているのかということが大事なのではないかと思う。
 自粛をしたとしても、「こんなことをしていたら何を言われるか分からない」という自分本位の理由であれば意味がない。また、自分たちが盛大に花見をしたいからという理由で、自粛を非難するのではさみしい。(古西 純)
 

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