柏原高校コーラス部が、存続の瀬戸際にいる。部員はわずか7人。2、3年生しかおらず、1年生は1人も入部していない。6月5日に定期演奏会を開くが、顧問教諭は「このままだと来年は無理」とおっしゃっていた。
コーラス部がなくなるかもしれないなんて、以前は考えられなかった。教諭によると、多かった時は80、90人くらい部員がいたそうで、OBにはソプラノ歌手の足立さつきさんらもいる。
一方、調理部は大変な人気で、3年生が引退するまで1年生は入部待ちとか。茶道部、華道部もまずまず人数が集まっているらしい。どれも活動は「週1回」だ。
とすれば、コーラス部は、文化部にしてはハードな「週6日練習」が敬遠されているのだろうか。「丹波市内の中学校にコーラス部がないのも一因」とも聞いた。
丹波地域では、中高年はむしろ合唱ブーム。柏原高校コーラス部の状況は、活動日の問題なのか、「合唱」自体が敬遠されているのか。高校生の思いは分からないが、「部活」が大学のサークルのような感覚になっているのかも。(古西 純)