県立柏原病院が出展した、医師の卵と、医師免許取得後1、2年目の若手医師の合同就職説明会「レジナビフェア」を取材した。官民、規模の大小を問わず、横一線で研修医獲得をめざす大イベントで、会場は熱気が漂っていた。
柏原や篠山の合同就職説明会で学生が集中する事業所が決まっているように、医学生にも人気の研修病院がある。放っておいても人が集まる一握りの病院を除けば、19人がブースを訪れた県立柏原と似たり寄ったりなところが多いように見えた。
フェアに出展するための資料準備が大変で、県立柏原同様に医師、職員数の少ない病院は、どこも苦労されていると思う。北海道や東北の病院は、大阪会場までの移動だけでも疲れる。翌日も出勤で休みはまず取れていないだろう。
それでも出展するのは、若い力が不可欠だからだ。若い研修医の存在が、病院を活気づける。病院の「勢い」をはかるバロメーターでもある。
前院長の尽力で、昨年、今年と、2年連続定員を充足できた。新院長に頑張って頂いて、3年連続で定員が満たせ、苦労が報われればと願う。(足立智和)