デカンショ2011

2011.08.25
未―コラム記者ノート

 篠山の夏。それはデカンショの夏と言っても過言ではないと思っている。
 今年もまたやってきた8月15、16日。昨年来、その虜になっていた私は、ずっとこの日を待っていたのです。
 今回はじっくりと祭りを楽しもうと思っていたが、やはりあの音色が聞こえてくるともうだめ。
 取材もそこそこに走り出す私。そして、同僚記者の冷ややかな視線。既視感さえ覚えながら、踊りの輪に加わった。
 「ヨーォイ、ヨーォイ、デッカンショ!」
 来た、来た。この一体感。ただただ踊るためだけの生き物と化した人々が、無心にデカンショを舞う。
 篠山支局に赴任して1年半。顔見知りも増え、輪の中でたくさんの人が声をかけてくれた。踊り狂う私を見て、知らぬ振りをする人もいたが。 
 興奮の終演。またしても、見知らぬ人と握手、ガッツポーズ、ハイタッチ。今年も言う。「誰でも主役になれる祭り」。それがデカンショです。
 東日本大震災の被災地に向けた復興の花火も上がった。みんなが元気になったはずだ。来年を楽しみに、日々の仕事に励もう。(森田靖久)
 

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