柏原バイパスの浸水対策

2011.09.10
未―コラム記者ノート

 台風12号の影響で、冠水した国道176号柏原バイパス一帯。水害が起こるたびに、同じ場所の写真を撮っているように思う。丹波市消防本部前の冠水もおなじみの光景だが、「消防署が浸かったらアカンわ」と言う人はいても、それを改善しようとする人は、なかなかいない。
 取材を通し、今回の水あふれの原因が、柏原地域の広範囲の内水を集める排水路にあることが分かった。
 排水路の能力オーバーで水があふれるのだから、現在進行中の高谷川の床上浸水対策とは別に、排水路の構造を見直すなりしなければ、改善は望むべくもない。
 ある所の水があふれないよう補強すると、別の所に負荷がかかり、今度はそちらに被害が出かねない、という懸念がつきまとう。非常に悩ましい問題だが、市のメーンストリートが、何年かおきに水に浸かるのは、異常だ。道路が水に浸かるだけでなく、店舗や住宅に被害が出ており、放置はできない。
 浸水対策は県事業で、水路の管轄は市。縦割り行政のそしりを受けないよう、一致協力して改善策を考えてほしい。(足立智和)
 

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