ワクチンの勉強会

2011.12.03
未―コラム記者ノート

 丹波小児科医会のワクチン勉強会。講師の川村尚久医師は、ワクチンで防げる疾病は数が少ないのだから、防げるものは防ごうと、接種を呼びかけた。
 川本さんの講演で、ワクチン接種で子どもを守ろうと運動する「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会、という存在を知った。ホームページをのぞくと、「ワクチンデビューは、生後2カ月目の誕生日」と啓発し、おすすめのワクチン接種スケジュールが記載されている。0歳では、2カ月目にB型肝炎、ロタ、ヒブ、肺炎球菌の4つを同時接種することを勧めている。
 同時接種はこわがる保護者もいるが、川村さんが勤務する大阪の病院では、周囲の医療機関が同時接種をしたがらないので、同時接種を希望する人が集まって来ているそう。川村さんは、「0歳が全部接種しようと思ったら、1年で20回近く病院に来ることになる。そんなに来るうちに、反対に病気をもらってしまいかねない」と、医療者にも同時接種を勧めていた。
 丹波地域では同時接種は避ける傾向にあるようだが、勉強会がきっかけで変わるかもしれない。(足立智和)
 

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