冬の新潟で

2011.12.08
未―コラム記者ノート

 8度目の東北に向けてひたはしる車に、新潟県の高速道路上で異変が起きた。
 まずエンジンルームからキュルキュルと異音が聞こえる。エアコンが作動しなくなり、窓の曇りが取れない。確かにおかしい状況にはあったが、「まぁだいじょうぶだろう」という安易な気持ちでいた。
 ところがどっこい。時折、バッテリーランプがチカチカ。極め付けには、イルミネーションのごとくウォーニングランプが一斉に点灯する。
 こらあかん。しゃれにならん。仲間たちをたたき起こし、パーキングに入った。
 ロードサービスを呼ぶと、エアコンのファンベルトなるものが切れ掛かっているそう。「最寄の工場まで運ぶので、営業が始まったら故障を告げてください」。いやいや、今、夜中の4時ですぜ。オープンまでは4時間半もあった。
 ブルブルと震えながら工場が開くのを待つ。結果的にベルトの取り寄せと交換のため、10時間も滞在。予定は大幅に狂うことになった。
 復興支援のため、東北道などが無料化された。もしも東北へ向かわれる際には、愛車の点検を全力でおすすめする。(森田靖久)
 

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