青垣のモーグル選手、畑田萌香さんが3位になった全日本ジュニア選手権の取材に行った。「JAPAN」のロゴがついた防寒着の大会役員が会場にいることに、将来のオリンピック選手候補が集う大会なんだなぁと実感。雪がさほど積もらない丹波の選手が、その中にいることに感慨を覚えた。予選トップの結果をまぢかに見て、感慨はさらに大きくなった。
五輪で金メダルを目指す畑田さんが追いつき、追い越す目標は、海外を転戦中のナショナルチームのメンバー。唯一ナショナルチームで戦っている高校生は、今大会には参戦しておらず、戦前から優勝候補の1人と目されており、自分が優勝すると、強い気持ちでのぞんだ大会だっただけに、総合3位は、本当に悔しかったろうと思う。
今季は、全日本の強化指定に初選出され、海外組を除いた、社会人も出場する全日本選手権に初出場で10位に入るなど、日の丸を背負う足掛かりとなる飛躍の1年だった。JOCのクリスタルトロフィーは逃したが、もっと大きなものが、ソチ、その先の韓国五輪で待っている。けがなく、がんばってほしい。(足立智和)