丹波地域の8つの病院、8つの訪問看護ステーションの看護部長、管理者らが、丹波地域で働く看護師を増やそうと、資格を持ちながら看護の現場から離れている「潜在看護師」の復職支援に乗り出した。5病院が当番を決め、研修希望者を受け入れる。
丹波地域に縁もゆかりもない人を招くのは、非常に難しく、地元で暮らす人や、Uターン者に人材を求めようとしている。「丹波の人が、職場復帰する先が、北播磨や福知山でなく、丹波であるように。流出を食い止めたい」という呼びかけに、ぜひ協力を。詳細は丹波健康福祉事務所(0795・72・0500)。
看護師は、どこかに頼めば送ってくれる、という「お願い」に上がる先がない。「働いてくれる1人」を地道に探すしかない。県立柏原看護専門学校が閉まり、ますます「縁、ゆかり」のある人材が減る。丹波、篠山2市で専門学校を運営すべきだ。潜在看護師の掘り起こしとともに、若い人材を求める。学校を作り、奨学生を募る。ありきたりの手法だが、この努力が人材確保を大いに助ける。県にすがって、時間を空費している時ではない。 (足立智和)