丹波竜を生かした教育

2012.07.21
未―コラム記者ノート

 丹波市山南町の上久下小学校3年生が、丹波竜などを題材にした「恐竜カルタ」の大会を開いた。その模様を取材し、ある子どもに「好きな恐竜は」と聞くと、「ディノニクス」という聞きなれない恐竜の名前が返ってきた。あとで、その恐竜は、山南町の丹波竜化石工房で現在開催中の特別展で紹介されていたことに気づいた。それと同時に、恐竜に関する教育の効果が確実に出ているとも感じた。
 丹波、篠山市で恐竜や化石に関する教育が始まるきっかけにもなった丹波竜。6月28日付の弊紙で、丹波竜のものと思われる国内初の下あご部分の化石が見つかったことを報じたが、その化石は、5年前の調査で回収した岩塊から発見された。今後も、未処理の岩塊から新たな発見があるかもしれない。期待が高まる。
 丹波竜が見つかった上久下小学校区の「地域づくり計画書」によると、発見場所と、隣接する観光施設「元気村かみくげ」などの一帯の整備を進めていく計画がある。
 今後の新たな発見と、恐竜を生かした地域の振興。それらを背景に、恐竜や化石の教育がさらに進むことを期待する。(河本達也)
 

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