丹波市医師会の健康大学で柳川拓三・丹波健康福祉事務所長が講話。「がん」「心疾患」「脳血管疾患」の三大死因について、県全体の値と比べ、丹波地域は、がんで亡くなる人の割合は少ないが、「脳血管疾患」の割合が高いことなどを報告した。また、「心疾患」と「脳血管疾患」は、「血管に由来する病気と考えれば、同じ病気」とし、血管の老化予防、動脈硬化の予防の大切さを強調した。
心疾患(丹波地域で16・6%)と脳血管疾患(同13%)を足すと、死因のうち、飛び抜けて高い割合の「がん」(同24・4%)より多いのだから、本当に気をつけたいもの。柳川所長によると、脳血管疾患は、寝たきりになる原因の1位でもあるそう。
丹波地域でなぜ脳血管疾患が多いのか―。理由は、分からないそうだ。以前は、動脈硬化の一因の高血圧が多かったが、いずみ会や婦人会の減塩活動で、一定の成果が上がったそうだ。
実年齢以上に血管年齢が高いと、よくない。丹波、篠山両市の健診に、「血管年齢検査」を導入できないか。気になっているのは、私だけではないはず。(足立智和)