「三好達治賞」を受賞した篠山市立町の詩人、細見和之さんの講演会を取材した。
その素材、磨きぬかれた言葉、リズムに対するこだわり、読み解く力。詩と記事の違いはあれど、同じ文字の世界に身を置くものとして、非常に感銘を受けた。
帰りの車中。頭は詩のことでいっぱいになっていた。感化されやすい私。どれ、一つ胸のうちを言葉に乗せてみようかと。
「それが良い」
それが良いとわかっている
ポイ捨てをしない
悪口を言わない
深酒をして管を巻かない
いつもうわの空でいない
それが良いとわかっている
正義を貫く
地球を思う
全力を出す
人を愛する
それが良いとわかっている
でも、そうもいかない
わかっていても
どうしてなかなか
良いことばかりでない世界
それが良いともわかっている
んー、素人…。というよりも卑屈な性格が表に出すぎている。大丈夫か、私。細見さん、もっと精進します。(森田靖久)