2012.09.29
未―コラム記者ノート

 「三好達治賞」を受賞した篠山市立町の詩人、細見和之さんの講演会を取材した。
 その素材、磨きぬかれた言葉、リズムに対するこだわり、読み解く力。詩と記事の違いはあれど、同じ文字の世界に身を置くものとして、非常に感銘を受けた。
 帰りの車中。頭は詩のことでいっぱいになっていた。感化されやすい私。どれ、一つ胸のうちを言葉に乗せてみようかと。
 「それが良い」
それが良いとわかっている
 ポイ捨てをしない
 悪口を言わない
 深酒をして管を巻かない
 いつもうわの空でいない
それが良いとわかっている
 正義を貫く
 地球を思う
 全力を出す
 人を愛する
それが良いとわかっている
 でも、そうもいかない
 わかっていても
 どうしてなかなか
 良いことばかりでない世界
それが良いともわかっている
 んー、素人…。というよりも卑屈な性格が表に出すぎている。大丈夫か、私。細見さん、もっと精進します。(森田靖久)
 

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