母校の先行き

2013.03.23
未―コラム記者ノート

 神楽小、青垣中が母校だ。小学校統合準備委員会ができ、神楽小はなくなりそうだ。青垣中の先行きも分からない。
 平成30年度の同中生徒数は推計上134人。「1学年1学級」目前だ。市教委は「現時点で青垣中の統合は考えていない」と言う。ただ、「地域の中から声が上がり、そういう議論をしないといけない状況が生まれるかもしれない」と言い添えるのを忘れない。
 「少人数では入りたい部に入れない」「多様な人と触れ合えない」と考えるなら、統合に進むだろう。人口が多かった世代は、生徒数が少ないことが、生徒の選択肢を狭め、可能性の芽を摘むと考えるかもしれない。「当たり前のようにあったものがなくなっていく」のが、人口減少社会だから、学校統廃合もその流れにある。
 一方、社会自体が縮小していくのだから、縮小した中で、「人数が少ないなら少ないなりにやっていく」との考え方もある。少ないことを悪と考えず、悲観し過ぎない。
 統合小が開校する頃には、中学校の問題が持ち上がりそうだ。正解も間違いもないので、多数の人が納得できたらそれでいいと思う。(足立智和)
 

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