ようこそ県立柏原へ

2013.04.06
未―コラム記者ノート

 県立柏原病院の院長が交代し、空席だった副院長ポスト(1枠)も充足した。2人とも内科で、懸案の内科充実に弾みがつくと期待を寄せている。
 新院長の秋田穂束氏が就任あいさつで語った「夢」は明確だった。教育を充実させ、県の特別枠(地域枠)で医学部に進んだ人ら、若い医師にとって学びの場として魅力的な病院を作る―だ。実現可能性がある。氏が教授を務めていた神戸大総合内科は、幅広い診療能力だけでなく、「医学生・医師教育のプロを育成する機能」を有する。教育に造詣が深く、願ってもない人材だ。
 副院長の西崎朗氏も、県立がんセンターの消化器内科の第一線で活躍されてきた。「よくぞ柏原に」の思いを強くする。多くの資格を有し、教育的にも得難い人材だ。
 もう1人の副院長、外科の大野伯和氏も前任地は同センター。知人の同センター勤務医が、「丹波から結構患者さんが来られているけれど、県立柏原で十分診れるんだけどなぁ」と言っていた。そう。明石のセンターまで行かなくても、かなりの治療が可能なのだ。
 教育環境を整える方針が示され、上向く芽が出てきたことを喜びたい。 (足立智和)
 

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