「谷右京」

2013.05.11
未―コラム記者ノート

 5月9日の日刊紙で「谷右京」についての記事。みなさんお読みになられただろうか。
 言わずと知れた新選組の前身「壬生浪士組」の中で、局長の芹沢鴨、近藤勇に続く「ナンバー3」として名前があるのを研究家が発見したそうだが、この谷右京、「丹波柏原藩」の元藩士だという。
 壬生浪士組といえば、前述の2人のほかに、土方歳三、沖田総司、山南敬助、永倉新八、斎藤一と、著名人がずらり。その中に、しかも、幹部に、我らが丹波の人がいたというのだから、心躍らずにはいられない。
 他の文献で谷は、浪士組を離脱した後、独学で外国製と同じ仕組みの銃を開発したり、勝海舟の援助で自作の防弾盾をウィーン万博に出品したとも。これほどの偉人がいたのなら、なぜこれまで表舞台に出てこなかったのか不思議だ。
 そこで思う。幕末とはいえ、今からまだ150年前のことだ。谷右京の血脈はまだ丹波に残っているかもしれない。
 谷右京の発見は他紙に負けたが、その後日談があるとするならば、丹波新聞の出番のはず。お心当たりの方、ご連絡をお待ちしております。(森田靖久)
 

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