きょう2日から市島の丹波太郎祭りで「合鴨米」作りが行われる。アイガモのひなを田に放し、雑草の除去や害虫の駆除をさせる「合鴨農法」だ。食の安全・安心が叫ばれている今、各地でこの農法が取り入れられ、水を張った田んぼでアイガモのひなが元気に泳いでいる姿をよく見かける。
いちじま丹波太郎代表の荒木武夫さんによると、合鴨農法の歴史は古く、安土桃山時代に始まったとのこと。豊臣秀吉が田んぼの除草などをねらいに、アヒルの放し飼いを奨励したのが起源という。
アイガモはアヒルとマガモを掛け合わせたもの。体は大きいが飛ぶことのできないアヒル、飛ぶことはできるが体が小さいマガモ。掛け合わせた結果、体が小さくて飛ぶことができないアイガモが誕生。飛んで逃げることもなく、米作りに適した形となった。
荒木さんは「昔ながらの知恵を活用して、安全なものを作りたい。子どもたちに農薬を使わない、安心・安全な米を食べてもらいたい」と話している。
合鴨農法に興味のある人は、丹波太郎の荒木さん(0795・80・3750)へ。(田畑知也)