締め切りと年末

2013.12.19
未―コラム記者ノート

 2013年がもうすぐ終わる。季節でいえばただ冬に突入したというだけだが、12個に区切った1年が一巡りするというのは、何とも感慨深いものがある。
 ある建築家の言葉を思い出す。すばらしい建物を完成させるのは何か。建築家、施工主、敷地―。すべて正解だが、本当の正解は、「締め切り」。締め切りがなければ、いつまでも、「あーでもない、こーでもない」と完成しないから。
 そういう意味で年末も一つの締め切りだと考えれば、この1年、自分に課した目標を完成できただろうかと思い、昨年末の記者ノートを見返した。「新年は笑いでも感動でも、みんなが震える記事を書く」
 うーん。むしろ取材先で自分が震えさせてもらっていたような気もする。まだまだ完成には程遠い。反省します。
 私のことはさておき、みなさまは今年の小紙を楽しんでいただけましたでしょうか? 少しでも笑いや感動が起きていればと祈るばかりです。
 少し早いですが、今年もお世話になりました。未熟者ですが、来年も精進いたしますので、よろしくお願いいたします。みなさまの新年に幸多からんことを。(森田靖久)
 

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