丹波市PTA連合会が開いた「子どもをインターネットから守る講演会」。パネル討論で専門家は、今の状況をこう説明した。「誰がいるのか分からない所に子どもだけで行っていることを親が知らない」―。保護者からは、「子の方が詳しく、ついていけない」「子が使える機能を限定する、設定の仕方自体が分からない」といった困惑の声。
今の小中学生のPTA世代は、ファミコン世代以降が多い。遊び道具がファミコンからケータイに置き換わった、それだけなら自分も経験してきた道。決定的に違うのが、インターネットの存在。ファミコン時代、ゲーム画面を映すテレビのブラウン管の向こう側には、誰もいなかった。今はいる。だから不安だ。
専門家は、子どもを無料ゲームで遊ばせるなら、モバゲーやグリーといった「大手で」と助言した。大手ほど、消費者保護に気を配るそうだ。誰が作ったのか分からない無料ゲームで遊ばせるのは、「無料だが、地面に何が落ちているか分からない公園で遊ばせるようなもので危険」とも。極めてアナログな方法だが、書くことで情報共有の一助になれば。(足立智和)