青垣在住の福知山成美高校2年生、畑田萌香選手が出場したフリースタイルスキー、モーグル福島猪苗代大会を第2エアー(ジャンプ台)のそばで見た。テレビでは聞こえない、ターン時に雪を踏みしめる「ドスッ」という力強い音や、雄大に空中を舞う姿にうなった。
「五輪が夢でなく、目標と言える所まで来た」の本人の言葉通り、現地で他の日本人選手と畑田選手の滑りを見て、4年後の韓国・平昌(ピョンチャン)五輪出場の可能性は十分あると感じた。
大会2日目、現代表の2人を上回る16位の成績を残したことで、日本代表入りに一歩近付いた。18位で予選落ちした初日も、16―19位まで日本人が並ぶ混戦だった。大学生、社会人が多く、高校2年生の若さは、有利だ。
月末にイタリアで開かれるジュニア世代の世界大会に参戦する。好結果を残せば、ジュニアの日本代表から、フル代表へまた一歩近付く。各国から平昌のライバルとなる同世代の選手が集まる。「もう4年後に向けた戦いが始まっている」という畑田選手のステップアップの舞台になるよう祈っている。(足立智和)