会員数約420人と、丹波市最大の高齢者学級、「氷上寿学級」。4月からの役員の引き受手がなく、苦慮している。
運営委員長1人、副委員長3人のうち、副委員長の1人が決まらず、会員の中から運営を手伝おうという人が出てくるのを待っている。現役員は男女各2人。新役員は男性3人。残る1人は女性をと、現新役員は望んでいる。
市が教室の「自主自立」の方針で、事務を手放したことで役員負担は増した。1日に30分、1時間であっても、寿学級関係の主務が年間60日にもなっては、引き受け手が出てこないのもうなづける。新年度は、学級本部が携わる事業を開講式と閉講式に絞り、役員負担を減らす方針。会員は寂しいだろうが、運営のあり方に一石を投じる判断と思う。
今回、役員が充足しても、事業や運営のあり方を考えないと、来年以降、同じ問題に直面するだろう。趣味を楽しみ、友人と語らう寿学級は、学級員みんなの共有地。共有地を維持、発展させるために、いい知恵、工夫が生まれることを期待して見守りたい。(足立智和)