2つの誕生日

2014.04.05
未―コラム記者ノート

 2日に誕生日を迎えた。実は私、誕生日が2つある。戸籍上は2日生まれなのだが、実際に生まれたのは3月28日だそうだ。
 「3月末生まれは、前の年の4月に生まれた子よりも成長が遅いかもしれないし、体力的にしんどいだろう。出生届を遅らせてみては」と産婦人科医から提案があり、両親が受け入れたそうだ。その結果、4月2日に生まれたことにしたらしい。私の兄も3月生まれで、成長が遅れがちだったことも、決断する材料になったようだ。
 考えようによっては、2つの誕生日を持つことは便利なこともある。たとえば占い。弊紙4面にも「あなたの運勢」があるが、まずは3月生まれ欄を見る。良い運勢が占ってあれば、それで満足。いまいちな予想が書いてあれば、「戸籍上は4月生まれだからね」と、次に4月生まれ欄を見る。良い方の結果を信じればOKというわけだ。単に都合よく考えているだけだが。
 29歳になった。ああ、来年の今頃は三十路か。ともかく20歳代最後の1年間を、有意義に過ごしたいと思う。(田畑知也)
 

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