39人の新入生を迎えた県立柏原看護専門学校。県立としては最後の新入生。丹波市からは8人、篠山市から6人が入学した。丹波市は前年と同数、篠山市は前年がゼロだった。入学生のうち既卒者が19人と半数を占め、前年の4割より、さらに割合が高まった。
同校は入学辞退が出ることを見越し、40人の定員を上回る59人に合格通知を出した。入試倍率は全体で2・01倍だった。高校生は71人中39人が合格。倍率1・82倍。一方、既卒者は社会人46人、大学生2人の48人中20人が合格。倍率は2・4倍と、現役生が強い傾向が見られた。
ところが、高卒生は19人が入学を辞退、既卒者は1人にとどまり、入学生は半々になった。丹波地域の合格者は16人中14人が入学しており、入学辞退は、同校を「滑り止め」に受験した丹波地域外の現役高校生だったと言える。
バックボーンも年齢も異なる同級生が共に学ぶのは、多様な患者、家族と向き合う看護師の修養に良いのではないか。3年後の国家試験合格をめざし、楽しく有意義な学生生活を過ごしてもらえればと思う。入学おめでとうございます。(足立智和)