春になり、屋外スポーツも盛んに行われる季節になった。取材に行くと、のびのびとプレーを楽しむ子どもたちの姿に出会う。
私は少年野球をやっていたが、1つのエラーをきっかけに「イップス」という運動障害になった。もともとはゴルフ用語らしいが、一種のトラウマのようなもので、プレッシャーがかかる場面になると、自分の思い通りに力を発揮できないというもの。私の場合は送球に現れた。プロ選手でも陥ることがあるらしく、それが原因でコンバートされる場合もあるようだ。
普通にキャッチボールする分には問題ないのだが、試合で緊迫した場面になると、近い距離の送球が正確に投げられない。「ちゃんと投げよう」と思えば思うほど、うまく投げられない。最近はほとんど野球をしなくなったが、今でも治っていない。
子どもたちには、純粋にスポーツを楽しんでほしい。仮にトラウマになるような出来事があったとしても、周りの大人たちがうまくフォローしてあげてほしい。今後、子どもたちがスポーツを続けていく上でも、きっと大事なことだと思う。(田畑知也)