命を守るために

2014.09.11
未―コラム記者ノート

 丹波市を襲った豪雨災害から間もなく1カ月を迎える。流れ込んだ土砂や流木で完全にふさがれていた道路も通れるようになり、家屋内の土砂の除去も進み、少しずつではあるが、目に見える部分は作業が進みつつあると感じていた。
 被災者からも「ずいぶんきれいになった」といった声が聞かれ始めた矢先、5日に市島町に避難勧告、春日と氷上町には避難準備情報が出された。6日にも市島町に避難準備情報が発令され、再び浸水する家屋もあった。「またやり直しだ」と、床下に入った泥をかき出す男性の姿を見かけた。不安定な天候の影響で、片づけ作業の手を止めざるを得なかったり、予約ボランティアのキャンセルもあったようだ。復旧に向けて好天が続くことを願うばかりだ。
 災害後、何度となく強い雨が降り、そのたびに避難勧告や避難準備情報が発令されている。私も災害に襲われた地域に住んでいる。2次災害の不安がまだまだ残る中、発令に慣れずにいたいと思う。決して「大丈夫だろう」と思わず、命を守るために避難することを第一に考えたい。(田畑知也)
 

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