8月16日豪雨災害後、断水が続いていた市島町前山地区の鴨阪、尾端両自治会で17日、通水が再開し災害発生から1か月で市内全域で断水が解消された。車でお風呂に、公民館に洗濯に通う、重いポリタンク運びもなくなり、住民からは、やっと日常生活が戻ったと安堵の声が聞かれた。
給水に来る人がどれぐらい水をくむのか見ていたが、100はざら。300をくむ大家族もあった。知らず知らずのうちに、大量の水を使う生活になっていて、それに慣れている。自分が1日に何の水を使っているのか、計量したいと思った。
子どもが「小」の用を足した直後にトイレに入り、水洗回数を半分にする、化粧をしない、など節水の努力を聞いた。ある人は給水再開後、ポリ容器に残った水を風呂に入れて使ったと話していた。もったいなく捨てられなかった。
断水が解消されたことで、避難先から自宅へ戻る人も出てくるだろう。復旧の一つの節目になった。しかし、家を破壊された人たちは、復旧してもなお、自宅に戻れない。平穏な日常生活が戻るよう、励ましサポートする気持ちを持ち続けたい。(足立智和)