筋力が低下する難病「遠位型ミオパチー」を患っている竹川友恵さん(篠山市)の支援にと、松田千栄子さん(同市味間新)が月謝を寄付に充てる手まり教室を立ち上げる。
竹川さんのことと、支援を求める活動を報じ、松田さんが動いてくれた。教室結成の記事にも読者のみなさんから反応があり、受講希望者やさらなる支援の動きもあるようで、また取り上げさせてもらいたいと思う。
教室の名前は、「手まりサークル“わ”」。名の通り、人と支援の輪が広がっていく。それを間近で見させてもらっている。記者として、こんなにうれしいことはない。
「遠位型ミオパチー」は、いまだ有効な治療法が確立されていない。薬の治験も、以前は実費で東北や東京へ行かなければならなかった。患者会への寄付は、病への理解を広める活動や、患者の交通費などに充てられる。
竹川さんは言った。「自分が動かなければ」。松田さんは言った。「一人じゃないよ」。支え合い。ありふれた言葉の意味を噛みしめさせてもらった。(森田靖久)