今年は「やや少なめ」?

2015.02.19
未―コラム記者ノート

 花粉症歴15年の私。これほどのキャリアを重ねると、花粉に対してすっかり過敏になっているため、巷でスギ花粉の飛散情報が発表される前から体が異変を察知していた。頭や目が重だるく、鼻の奥やのどにイガイガとした違和感を覚える今日この頃。今年もまた、我々花粉症患者にとって、憂鬱な季節が始まった―。
 日本気象協会は、今年のスギ花粉の飛散量を近畿地方では例年比の約80%と、「やや少なめ」の予測をしているが、さて、どうだろう。飛散のピークは3月上旬から中旬にかけてという。
 その頃の私はきっと、目は充血してかすみ、鼻はただれてヒリヒリと痛み、少しの刺激でくしゃみを連発、睡眠不足でフラフラになっていることだろう。ああ、想像するだけで気が滅入ってくる。春といえば、野辺には花が咲き乱れ、すべての命が生を謳歌する季節。そんな心躍る歓喜のひと時をもう一度満喫してみたい…。
 厚生労働省によると、わが国のスギ花粉症の患者数は人口の約16%(約2034万人)に上り、この20年間で急増しているという。(太治庄三)
 

関連記事