冷たい雨が降り続いた休日、どこかへ出掛ける気にもなれないので、自宅のガレージでわが子2人と巣箱を作った。子どもたちは4月ごろから繁殖に入るシジュウカラ・ヤマガラ用を、私は初夏に日本に渡ってきて繁殖をする夏鳥のアオバズクとキビタキ・オオルリ用の2種類をこしらえた。
巣箱の形状は基本的に角柱形なのだが、鳥の生態によって、サイズと、出入口の穴の直径や形状が異なってくる。ちなみに出入口の大きさは、ヤマガラ用は直径約3、アオバズク用は直径約12で、いずれも円形。キビタキ用は円形ではなく、郵便ポストの投函口のような形にしなくてはならない。
子どもたちにとって、ノコギリで杉板を切り、釘を打ち、ドリルで穴をあけたりする作業はいずれも初体験。最初こそ怖がっていたが、要領をつかむと喜々として巣箱作りを楽しんでいた。
巣箱の使用率が高いシジュウカラ・ヤマガラ用は、家の中から観察できる場所に設置しようと思う。子どもたちとこの巣箱で子育てをする野鳥たちの姿を想像しながら、春本番を待ちわびる今日この頃。(太治庄三)