先日、橋本岳厚生労働大臣政務官が県立柏原病院の小児科を守る会、丹波市自治会長会ら地域医療を守る丹波市民の取り組みの視察にやってきた。7年前、東京で守る会の丹生裕子代表の講話を聞いたことがある橋本氏はあいさつで、「残念ながら、と言った方がいいのかもしれない。7年たった今も守る会の取り組みは先進的。もっと各地で広がってくれたらという思いもあるが、なかなかそうはなっていない」と率直に語った。
地元の人間は「いまさら」と思うかもしれないが、外から見ると、今も新鮮だ。それぐらい他に明るい材料がない。
院長が教育を軸にした柏原病院の診療機能再生の取り組み、同病院管理局長が県立柏原と柏原赤十字の統合再編計画を説明したが、興味を引かなかったようだ。分かる気がする。全国的に行政、病院が統合再編の努力を続けている。先行事例は多々ある。
「病院と住民運動が、相乗効果を出していくことが大切だ」が、政務官の結語だ。連携をいっそう強め、3年半後の新病院開院に向かっていきたいもの。(足立智和)