熊本地方を襲った地震の被災地でボランティアを行っている友人、知人らからさまざまな情報が入ってきた。
全国から届いた支援物資が余っていると報道があるものの、避難所によってはまだまだ必要なものが届いていないところもあるという。
ある施設では利用者だけでなく、隣にある避難所の分まで炊き出しを行っているが、行政委託ではないので費用は持ち出し。負担は大きいが避難者がいる以上、やめるにやめられない状況らしい。
一方で、被害を受けている場所とそうでない場所での温度差もかなりあるという。
そして、こうも聞いた。「昨日必要だった物が今日はいらないケースもある」
このような情報はなかなか届かない。また連日のニュースの中にあったとしても注視しなければ気が付かない。
新聞、テレビ、インターネット。情報が多面的になるほど、生の声を拾う可能性が広がるとともに、間違った支援を生むきっかけにもなる。
困っている人を支援しようという貴重な善意。それを無駄にしないためにも、今一度、情報を精査してほしい。(森田靖久)