ゴールデンウィークが終わる。ただ、学校関係では、祝日でない2、6日はいつも通りの登校日。そんな連休合間の平日に、自転車の交通安全教室の取材依頼があった鴨庄小学校へ出かけた。
丹波市の小学校では、5月に3年生対象の自転車教室が行われる。私が小学生だったときも同じで、校庭に描かれた模擬道路を自転車で走り、安全な乗り方や交通ルールなどを学ぶ。
当時、私の地元では、2年生までの児童は、住んでいる自治会内でしか自転車に乗ってはいけないという決まりがあった。交通ルールを学んでいない子どもたちを守るという意味で、親の目が届く近所でなら乗ってもよいということだったのだろう。
だからこそ、この自転車教室は3年生にとって一大イベントだった。自転車教室で“合格”をもらうと、校区内なら乗ってもよいと運転範囲が拡大されたからだ。友人と「不合格になりませんように」と祈ったことを覚えている。
ともあれ、鴨庄小学校の3年生も全員合格。車と自転車、車両であることは同じ。ともにルールを守って運転したい。(田畑知也)