琵琶湖1周

2016.06.16
未―コラム記者ノート

 先日、友人に誘われ、京都市内を発着点に、自転車で琵琶湖を反時計回りに一周した。「自転車乗り」は1日で1周するが、我々の目的は「ビワマスの刺身やウナギ、湖国の恵み」。1泊2日で11時間、220を走った。
 高校時代、往復50自転車を漕いでいた実績から強気だったが、43―60歳の4人の中で自分が圧倒的に遅く、ふくらはぎはけいれんし、膝も痛くなった。彦根城で愛くるしい「ひこにゃん」に会えなかったら、初日で脱落していた。
 膝痛がひどく、さらに速度低下した2日目はほぼ1人旅。ウナギを食べる余裕もなく、半泣きになりながら雨が降る滋賀と京都の境の途中峠を自転車を押して越えた。
 いつ以来か思い出せないくらいしんどい思いをした後の打ち上げのビールはしみた。牛レバーに舌鼓を打っていた仲間が翌日、痛風を発症したのにはぞっとした。急な激しい運動の後のプリン体摂取がよくなかったそうだ。
 奥琵琶湖は水が澄み、サルが悠々と歩いていた。秘境感があり、もう1度訪れたいと思った。でも、自転車では行かないと思う。(足立智和)

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