丹波市青垣町の「拓ちゃん牧場」をこども新聞7月号の取材で訪ねた。「丹波乳業」の社長でもある吉田拓洋さん(41)が経営されている。搾乳の撮影が目的で早朝におじゃました。
朝の仕事は、エサやりから始まった。黙々とエサをほおばる牛たち。その間、吉田さんは、ホイールローダーで牛舎のもみがらを新しく足し、トラクターに乗り換えて耕す。操縦スピードの速いこと!「好きな姿勢で自由に寝させてやりたい」と、5年前に建てた牛舎では牛をつないでいない。搾乳は「ミルキングパーラー」という専用スペースで行われており、牛たちが自分で並んで入ってくるのにびっくり。また一方で、出産した母牛しか乳を出せないので、乳牛は妊娠、出産をほぼ繰り返していることを聞き、牛乳を粗末にはできないという思いになった。
子どもたちが給食で飲んでいる丹波乳業の「ひかみ牛乳」。近隣の酪農家から集乳しているため、大手メーカーの牛乳と比べて新鮮だ。地元に酪農家がおられ、加工メーカーがあることは、恵まれた環境だと感じた取材だった。(古西 純)